探偵と弁護士の役割を理解して効率よく浮気調査を依頼する方法のご案内です。
当事者間で幾度も話し合い、揉めに揉めても、相手が過失を認めない限り、話は平行線のまま。そういう相手に限って、簡単に損害賠償に応じないものです。
そんなとき、あなたの大きな力になってくれるのが探偵と弁護士です。
目次
1-1 探偵に依頼する目的と役割
「不倫されたとき」「婚約破棄されたとき」は、被害者として事実を立証するためにはどうすればいいでしょうか。
損害賠償する側には立証責任があり、事実を証明するために証拠を用意する必要があります。
別の言い方をすれば立証できるだけの効力のある証拠を揃えなければ法で裁いてもらうことは不可能になるということです。
証拠を掴むなら探偵
重要な証拠ほど、相手側が不貞行為がバレないために、隠ぺい工作しているものです。
そんな厳しい状況下で、わずかな隙間を目ざとく見つけ、徹底的に調べ上げ、確実な結果を出すことは普通の人にはハードルの高いことに違いありません。
探偵は情報収集のプロ
事実を明らかにするための証拠探しにおいては、専門家である探偵の右に出る者はいません。
探偵はご依頼者からの相談に応じて、重要な情報を秘密に収集し、調書をもって報告する機関です。
極秘で尾行や聞き取りによる身辺調査、素行調査など行い問題解決までサポート<します。
ご依頼者が誰にも言えないような悩みをまっすぐ受け止め、専門家としてのアドバイスをするとともに、調停や裁判に有利な証拠を掴みます。
1-2 探偵社の選び方
探偵に調査をお願いする機会は人生で何度もあることはないので、選び方が分からないのは当然です。
実際に依頼するとなった場合、その結果が人生を左右する可能性もあるので、慎重に選ばなければなりません。
探偵選びの重要な5つのポイント
- 無料相談でも丁寧に応じ詳しく話を聞いてくれる
- その人に合った調査プランを立ててくれる
- 調査の経過を報告してもらえる
- 料金や考査方法についてきちんと説明してくれる
- 有力な証拠を出し解決させた実績が十分にあるかどうか
価格以上にサービスの質に目を向ける
費用をできるだけ抑えることも重要な点ですが、「低価格」であることを優先しすぎると、サービスの品質・水準に対する視点がおろそかになります。
また、最初に初期費用として低価格に提示して、調査後に多額の追加費用を要求されるケースもあります。
最も大切なことは、いかに自分の立場を理解してくれて、有効な証拠を出してくれるかという点です。
2-1 弁護士に依頼する目的と役割
弁護士は法律の専門家です。世間一般的に、離婚裁判や慰謝料請求などに必要な法律の知識を普段から身に着けている人は、なかなかいません。
豊かな法律の知識が武器
大きなトラブルになってしまうと、もう当事者間の話し合いでは収拾がつかなくなり解決しません。配偶者による不貞行為などのその一つ。
傷つけられた被害者が相手を責めても、相手側が事実と認めなければ話が一向に進まないのです。そんなとき法律の専門家である弁護士が付いていることは大変心強いものです。
弁護士は交渉のプロ
弁護士の一番重要な仕事は「相手と交渉をすること」です。いかにこちらに有利な条件を、先方に承諾してもらうか、ここに注力します。
自分を傷つけた配偶者や浮気相手と直接対峙して戦わなくても、弁護士が間に入ることによって一気に負担が軽減され、気持ちにゆとりができます。そして驚くほどスムーズに解決させることができる場合が多いのです。
2-2 弁護士の選び方
弁護士選びの重要なポイントは、「いかに勝つためのプロセスを、わかりやすい言葉で、丁寧に説明してくれているか」です。
慰謝料請求を目的とするなら、そのためにどうすればいいのか、的確に教えてくれるかどうかです。
弁護士選びの重要な5つのポイント
- 依頼人の立場に立って、話を聞いてくれたり分かりやすく丁寧に説明してくれる
- 確実に立証するために必要な証拠が何かを教えてくれる
- 適切な言葉選びや、根拠を述べて納得できる説明に長けているかどうか
- 絶対に勝てる!と断言ばかりするよりも親身に相談に乗ってくれることが大事
- 費用面や必要書類についてきちんと教えてくれる
裁判しなくても慰謝料が取れる?
弁護士に依頼=裁判という認識は間違っています。
確かに弁護士は裁判で弁護し、ご依頼者を勝利へ導くことが仕事ですが、弁護士に依頼したからと言って必ずしも裁判に進むわけではありません。
実際は、腕の良い弁護士ほど裁判にならずその前の交渉で解決させることができます。
話し合いや調停の段階でうまく話をまとめ、こちらの条件を飲んでもらい、希望の慰謝料を請求してこそ、プロの交渉人なのです。
3-1 慰謝料請求のためにすべきこと
不貞行為という裏切りの代償
例えば、あなたの配偶者が浮気していたとします。
大きなショックとともに、浮気相手への憎悪、配偶者への不信感が抑えきれなくなるはずです。
知ってる限りの浮気を裏付ける事実を示して、パートナーを問い詰めたけれど、「そんなの何の証拠にもならない」と跳ね返されてから証拠収集をしても相手は警戒して尻尾を出さないかもしれません。
もし慰謝料請求も視野に、浮気・不倫調査を検討しているのであれば、追及する前に「言い訳できない証拠」を用意しておく必要があります。
不貞行為を立証するには
配偶者と浮気相手に慰謝料を請求して離婚したい、または離婚はしたくないので浮気相手に慰謝料を請求をする場合、どちらも「不貞行為」を認めさせてからになります。
そのためにも、相手が絶対に言い逃れできない証拠を見つけることが重要となります。
自力で証拠を見つけることはできる?
慰謝料を請求する場合に、損害を受けた被害者として、いかに心身ともにボロボロに傷つけられたと声を大にして訴えても、論破によって慰謝料を勝ち取ることは不可能です。
そして立証するためには、損害を被ったことを証明する有力な証拠が必要となります。
4-1 探偵や弁護士に依頼する前に
配偶者の浮気という不貞行為という損害を受けた場合、頭の中で浮気の事実を認めさせたいと思うのと同時に、離婚か関係修復の文字も浮かんでくるのではないでしょうか。
- きっぱりと離婚を選択するなら、代償として配偶者と浮気相手から慰謝料を取る
- 夫婦関係を修復したいと願うなら、不貞行為再発抑止のために浮気相手のみに慰謝料請求する
いずれにしても証拠が全くない状態では弁護士にも立証へと導くことは出いません。依頼する際に有力な証拠を入手しておかねばなりません。そのために調査のプロである探偵の存在が必要になります。
関係修復を選ぶ場合
- 探偵も弁護士も依頼しないで話し合いで時間をかけて解決を目指す。
- いざという時の証拠収集だけ探偵に依頼して反省するようであれば切り札として保管。(探偵のみ)
- 浮気相手だけに慰謝料請求して二度と会わないように書面にする。(探偵と弁護士)
離婚を選ぶ場合
- 慰謝料請求しても配偶者に払う費用(経済力や資産)がないので追及だけして離婚。
- 浮気の代償をしっかりと償ってもらって離婚。(探偵と弁護士)
希望の慰謝料の額を獲得するために
裁判のような大事にしないで、話し合って慰謝料を取りたいという希望があるなら、探偵社に依頼して、なかなか見つけることができないような強力な証拠を手に入れることです。
一切言い逃れできないような証拠を前に、慰謝料の話を切り出せばよいのです。争っても勝てないと判断したら、言い値(希望条件)で示談交渉が進むでしょう。
万が一、それでも相手が応じず悪あがきするなら、弁護士の出番です。その重大な証拠と交渉力で調停や裁判で慰謝料を獲得してもらえるでしょう。